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葬儀は自由な発想で
それでは、葬儀をする側の遺族の立場から葬儀について考えてみるとどうでしょう。ほんのひと昔前までは、先祖代々の宗旨宗派、地域のしきたり、社会的な慣習にしたがって葬儀を執り行うことが、当然のように受け止められていました。そのため葬儀は自由にできないものと思い込んでしまっている遺族がほとんどです。しかし、法律的には死亡届の提出義務、24時間以内の火葬禁止、遺体損壊・遺骨遺棄の禁止などの他には、これといった規制はないのです。
これとは別に、親族の意見や世間体もあるので、「人並み、世間並みの葬儀で済ませるのが無難」と考える遺族も少なくありません。しかし、この「人並み」「世間並み」という考えが、葬祭業者の都合だけが先行する「パッケージ型の葬儀」や、費用がかさむ「イベント葬」を蔓延させる結果になったのです。ファッションから旅行、趣味、食事に至るまで、生活スタイルがこれほど多様化し、個人の自由な発想が尊ばれる現代社会にあって、なぜ葬儀だけが旧態依然とした習慣や、葬祭業者主導型の手順と料金体系に縛られなくてはならないのでしょうか。
もし、遺族が愛する故人に少しでもふさわしい葬儀をあげたいと思うなら、「葬儀は本来、それぞれの遺族が自由な発想で営むもの」「家族の数だけ亡くなった人を悼むかたちがあっていいはず」という考えをもつことが何より大切です。
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