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 葬儀の常識とマナー
葬儀には、昔からまことしやかに伝えられている常識やしきたりといったものが数多く存在します。しかし、人々が伝統だと思い込んでいる葬儀マナーや、冠婚葬祭の実用書に記載されている決め事にも誤解や迷信、さらには葬儀社や葬祭関連業者の思惑によって流布されたものが見受けられます。常識や慣習は時代によって移り変わるものであり、葬儀マナーもそれに応じて変化するのが当然です。
このページでは、間違った常識や迷信によらない、遺族側、参列者側それぞれの立場から、これだけは知っておきたい「現代に通用する常識とマナー」をご紹介します。
 
Q1
香典の表書きは、「御霊前」と書くのが正式?
冠婚葬祭のマナー本の多くが、宗教を問わず使える「御霊前」と書くことを
勧めていますが、まったく由来のない俗説にすぎません。また「御仏前」は四十九日以降、法要時などにつかうものと併記されている場合がほとんどですが、こちらも誰が言い出したのかわからない間違った常識です。そんなことよりも、あとで香典を整理する側の立場になって考えるなら、自分の名前はフルネームで書く、中包みにも金額と住所氏名を明記しておくことが大切です。
Q2
「香典返し」「満中陰志」は、半額返しが常識?
葬儀と法要の実用書などを読むと、「香典返し」はいただいた金額の半額くらいの品物を返すのが常識とされています。しかし、最近は大都市圏を中心に葬儀当日に額の多少にかかわらず参列者に一律の品物を渡す「即日返し」が増えています。すると今度は、忌明けあとに「満中陰志」という名称で、香典の金額が多かった方に対して半額程度の品物を渡す風習が新たに登場しました。
これら「香典の半返し」「満中陰志の半返し」といった習慣は、葬儀ギフトなどのメーカーが、自分たちの売上を伸ばすために意図的に流布と思われる偽りの常識です。「香典返し」は喪家の経済状況や考え方によって、4割返しでも、3割返しでも一向に構いませんし、最近は故人の遺志から香典を辞退したり、全額寄付する遺族も珍しくありません。
 
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